ガラスの靴は、返品不可!? 【後編】


ゆっくりだけど、呼吸がもとに戻ってくる。


その時、ふと。
目に留まったのは、赤ちゃんを抱っこした女性。

10代後半くらいにも見える幼そうなママ。赤ちゃんを慣れた仕草であやしながら、歩いていく。

すごいなぁ。
あんな若くて、ちゃんとしっかり、ママやってるんだ。

そうよね、今時高校生で出産する子だって、いるんだし。
三十路の私が、できないなんて泣き言言ったら、笑われちゃうか。



お腹にそっと、手を当ててつぶやく。


ごめんね。
今までのこと、許してね。
キミのこと、これからもっとちゃんと考えるから。

2人で一緒に、頑張ろう。



「真杉さん?」


ふいに、名前を呼ばれた。
顔を上げると、そこには――


「……大河原部長」

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