ガラスの靴は、返品不可!? 【後編】
………は?
「ライアン、の、子ども?」
想定外の言葉に、さぁっと血の気が引いた。
もしかして、彼……もうどこかに隠し子がいるとか、そういうこと?
冷静に考える間もなく、みるみる視界が潤み始め――
それを見たライアンが「待って、違うからっ」と上ずった声で叫んだ。
「僕の子どもは、今ここにいるベビーだけだからね!?」
「でも、ライアンの子を後継者にって……噂かもしれないけど、総帥はそう考えてるって言うんでしょう?」
「だからさ、今後生まれる予定の僕の子どもを、ってことだよ」
「……は?」
まだ生まれてもいない子を、後継者にするっていうの?
どうして?
「うーん……あのさ、ニセモノの張が言ったこと、覚えてる? 総帥が、僕を後継者にしたがってるって」
「うん、もちろん」
「もしそれが事実なら、つながりがなんとなく、見えてくるような気がするんだ」
ライアンを後継者にしたくて……彼の子どもを後継者にする……?
一体どこがどうつながるの?
頭の中はもう、クエスチョンだらけだ。
「ごめん、あの……全然、わからないんだけど?」