ガラスの靴は、返品不可!? 【後編】
――彼は何も知らないわ。嘘をついたの。私が心変わりしたと、別の人を好きになったと、思わせるような。
――10年以上経った時、偶然当時彼女と噂になっていた男と再会して。彼がもう時効だからと教えてくれたんだ。彼女から頼まれて、浮気相手の役を引き受けただけだ、とね。
「ぁあぁああああっ!!」
突然絶叫した私に、「なななにっ?」ってライアンが目を丸くしてるけど。
ごめん、今それどころじゃないかも。
私、何を見てたんだろう。
何を聞いていたんだろう。
あぁもうバカバカ!
よくよく記憶を巻き戻してみれば、2人の言葉はいつも、同じことを語っていて、同じ場所を指していて……
間に合う? 間に合うだろうか。
彼らの想いは、まだ?
2人とも、お世話になった大切な人たちだし。
何とかできないかな。
私にできることって――
「ライアン、ちょっと協力してほしいんだけど……」