ガラスの靴は、返品不可!? 【後編】
意地悪く嗤い交わす2人に呼応するように、
倒れていた男たちが、一人また一人と、蘇ったゾンビみたいに起き上がり始めた。
そしてライアンを、背後から取り囲んでいく。
手にナイフを持っている男も見えて、ギョッとした。
ライアンは静観してるだけ。
嘘でしょ。まさか、気づいてないの?
「ライア――」
「言いたいことは、それだけかな?」
興味なさそうな口調で言い放ったライアンは……長い足を躊躇いもなく踏み出した、私の方へ。
「おいっ! 止まれ! 女がどうなってもいいのかっ!」
石塚が叫び、ぐりっとこめかみに圧力がかかる。
当たってる部分が地味に痛くて、自然と眉が寄った。
怖くない、わけじゃない。けど……
「飛鳥、大丈夫だよ。僕を信じて」
彼の足は、止まらない。
「おいっ! 来るな! 来るなったら!!」