ガラスの靴は、返品不可!? 【後編】
意識を取り戻した私は、津田先生が太鼓判を押してくれたにも関わらず、心配性のフィアンセによって1週間の検査入院を強制され。
VIPルームに閉じ込められた。
その間に、すべての事後処理はSDによって終了。
警察の捜査が入り……
病院の売店で見かける週刊誌や新聞は、そのニュースに関する見出しであふれてる。
――エリート社長の凋落! 黒い交友関係、全記録!
――有名企業が落ちた、闇取り引きの罠!
――拳銃から麻薬まで、暗黒ルート全リスト入手!
そう。
私はてっきりニセ秘書は、ライアン絡みであそこにいたんだと思ってたんだけど……真実は、まったく違ったらしい。
コトの発端は、昨年夏に遡る。
私とライアンが出会うきっかけになった、シェルリーズホテルの美人局事件。
あの時に犯人グループが持っていたクスリの入手ルートを調べていた捜査関係者から、シンガポールに問い合わせがあったそうなのだ。
違法薬物の密輸に、リーズニッポンが関わっているらしいと。
そこで総帥の指示のもと、SDが調査を開始。
悦子社長の夫・最上恵一が、拳銃や麻薬の闇取引に関わっていること、そこにリーズニッポンの名前を隠れ蓑として利用していることなどを突き止める。