ガラスの靴は、返品不可!? 【後編】
バージンロードに光がまっすぐ一筋、白い線を描いていく。
それを目で追いながら、腰を浮かせた。
まずい。
黙って入ったら、いけなかったかな。
「すみません、勝手に入っちゃって。すぐに出――……っ」
立ち上がって入口を振り返って……
息が、止まるかと思った。
「ごめ、ん……、空港から、車とばし、て……でも渋滞に、……で、途中から走って……」
かき上げた金髪から、汗が光を弾いてしたたり落ちる。
呆然と言葉を失う私の視界の真ん中に、彼がいた。