ガラスの靴は、返品不可!? 【後編】

そういえばマリーさん……言ってたな。

――差し出がましいようですが、一度ライアン様にご連絡なさってはいかがでしょうか?

自分のことみたいに、ぷんぷん怒りながら。


「じゃあまさか王子と全然話せてないってこと? ちゃんと話し合った方がいいんじゃないの?」

同じセリフを美弥子に言われて、苦々しく笑ってしまった。
確かに、彼とは話せてないけど……


「大丈夫。信じてるから」

自分に言い聞かせるように、ことさら明るいトーンで言う。

うん、大丈夫。

彼が私に何も言わないってことは、言う必要はないってこと。
心配させたくないってことかもしれないし、
何か他の理由が、あるのかもしれない。

つまらないヤキモチ妬いて、困らせたくないもの。
忙しいだろうし……


――僕がちゃんと調べて、対応する。だから、君は何も心配しないで。

彼の方も、動いてくれてるはずだ。
私と赤ちゃんと、3人で暮らす未来のために。

だから……待ってて、いいんだよね?


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