只今、愛の診察中につき。
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…バタバタバタバタバタバタッ!!
ガタンッ!
「響っ!!!」
「…叶」
物凄い勢いで病室に入ってきた叶は真っ青な顔色をしていて。
「っ!車に轢(ひ)かれたって連絡、あって!!」
「ん。相手の信号無視で。ほら、わたし自分の身元証明するの何にもなくて叶のお財布持ってたから叶に真っ先に連絡いっちゃったみたいで…。ごめんね」
「そんなことどうでもいいだろっ!身体は!?」
「…へへっ、右手足の骨折と背中を強打してご覧の通り寝たきりよ。頭は脳震盪(のうしんとう)だけで済んだのが奇跡だってさ」
弱々しく笑うわたしを見て、叶はクッと表情を歪ませる。
「大丈夫よ。寝たきりなのは今だけで、リハビリちゃんとしたらまた元通りになるって整形外科の先生がさっき来て説明してくれたから」
にこりと笑んで見せると、叶はやっと肩の力を少し抜いてくれた。