只今、愛の診察中につき。
リハビリを終えて車椅子で病室に戻ると
叶がソファでこくりこくりとうたた寝をしていた。
それを見た看護婦さんは
「毛布、持ってきますねっ」
と、わたしの耳元でコソッと囁くと
すぐ病室から出ていき、そしてそれはもう光の速さで病院のものとは思えない程ふんわりとやわらかい毛布を持ってきてくれた。
そして、その看護婦さんは「うふふっ」と何故か嬉しそうに微笑みながらそっと病室から離れていった。
微笑みの理由が分からなかったけど
わたしは車椅子から立ち上がってヨロヨロしながらも叶に近付いて、そっと毛布をかけてあげた。
「……」
スーッ…スーッ…と規則正しい寝息を立てる叶をまじまじと見やる。
…少し、痩せた?
お店の準備が終わった後すぐにここに来てくれて
夜は明け方までお仕事。
そのあと少しの仮眠でお店に行って準備。
これが最近の叶のルーティンらしい。
本当ならお店の準備終わったら、お店開くまで数時間あるからその間に自宅で仮眠を取る。らしい。
それなのにこうして毎日仮眠の時間を潰してわたしのお見舞いに来てくれてーーー。