只今、愛の診察中につき。
「大丈夫!あのクソ弟の家にある響ちゃんの荷物はわたしが全部運んでおくし、うち部屋余ってるし、お金もある程度自由きくから響ちゃんひとりぐらい養えるわよっ!」
「ちょっ…!いや、いくらなんでもそんなの図々し過ぎますっ!!わたし、もう要さんとは…っ」
終わったんですーーー。
そう言いかけてハッと左手で口をおさえた。
「なぁに?」
相手に有無を言わさない鉄壁の笑顔の馨さん。
…顔は似てないけど、要さんにそっくり。
さすが姉弟…。
……って。あれ?
「…馨さん。要さんは馨さんの「弟」なんですよね…?」
「そうよ?それがどうかしたの?」
「要さん、家族は母親だけだったって、言ってました。親ひとり子ひとりで…って。他に身寄りはいなかったって」
「…あぁ。それはねーー」
「滝藤さーん、リハビリの時間ですよー!」
……物凄いタイミングで…。
「…詳しい話は我が家に来てからゆっくりとねっ!じゃあまた来るわねー!!」
「あっ…!はいっ!ありがとうございましたっっ!」
妖艶な風と共に去っていってしまわれた…。