只今、愛の診察中につき。
泣いている?ーーわたしが…?
「泣いてなんかーーっ!…あ、れ?」
否定しようとしたそばからわたしの意に反してボロボロと溢れ零(こぼ)れる涙。
「な、んで…?わたしっ、泣きたくなんかーーっ」
泣きたくなんかないのに。
そう言い終わらないうちにグンッと身体ごと引っ張られ強く抱き締められて、主を失った車椅子が渇いた音を立てて倒れた。
「…かなうっ…!」
わたしは初めて叶にすがった。
「叶っ、どうしたらいいのっ。…好きなのっ!わたし、要さんのことが…好きなのっ。でもっ、でもっ!ダメなの…っダメなんだよっ…!苦しいよ……もう、嫌だよぉ…!こんな気持ち、要らないっ」
わたしはなんて厭(いや)らしい女なんだろう。
自分を好きだと言ってくれている相手に、他の人が好きっていう気持ちをぶつけてしまっている。
最低だ。