只今、愛の診察中につき。

なのに、それなのに叶は、そんなわたしを抱き締める腕のちからを更に強めて

「ひびきっ…!響。アイツの事を想ったままでいいからっ、いまはただ俺の傍に居てくれたら…っ、それだけでいいからっ…!だから、その瞳に俺だけを映してくれ…!」

俺を好きになってくれーー。

叶の痛い程の想いがわたしの身体中の血管をめぐり、細胞をも動かして行くようだった。

「…わたしっ、まだ要さんのことが好きなんだよ…っ?」

「それでも構わない。あんなヤツの事なんか俺が忘れさせてやる」

「わたし、退院したら…要さんのお姉さんの家にお世話になる予定だよ…?」

「なんだそれ!?んなもん断って俺んちで一緒に…」

「あらぁ、それは困るわねぇ。響ちゃんはうちで預かる事に決定したんだからぁ」

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