只今、愛の診察中につき。

ひとりショボンとしていると、先生がすかさず

「自覚ないの?響って、めちゃくちゃ可愛いんだけど?僕なんかで釣り合うか不安なぐらい」

ひょこっとわたしの顔を覗きこんでニッコリ。

可愛い?…わたしが?

怪訝な表情を浮かべるわたしに先生は「自覚なくてもいっか」とポツリこぼしたかと思えば

「離さなきゃいいだけの話しだもんね」

と言うなりわたしの左手を取って家を出た。




車を出す時にルンルンな先生を見て三井さんは
何故か凄く驚いていたけれど…。

まぁ、いっか。

そうして、何処へ行くのかも告げられないまま車は静かに発車した。

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