只今、愛の診察中につき。


どれぐらいの時間キスしていただろう。

身体中がじんわりと熱を持って
わたしはもう、先生の為すがままになっていた。

ルームウエアの中に先生の冷たい手が侵入してきて、ビクリとしたけれど、それを拒める程のちからはもう持ち合わせていなかった。

なのに、涙だけはボロボロと止めどなくこぼれ落ちる。

「っ…!」

それを見た先生はハッとして手を止めた。

「ひび…っ」

「先生……」

ハラハラとこぼれ落ちる涙を止められずに、
でもその瞳に先生をしっかりと捉えたまま言葉を紡ぎ続ける。

「わたし…、ハジメテは先生とがいいです。……でも、そうなるのはきっと、今じゃないです…」

わたしの言葉に先生はこれでもかと目を見開いた。

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