只今、愛の診察中につき。
よしっ!
と、家を出ようとしたときに
わたしの様子を見に来てくれた三井婦人と出会(でくわ)してしまった。
「響さん?どちらかへお出掛けですか?」
「えっ?あぁっ、は、はい!ちょっとコンビニまで……っ」
この、いかにものお出掛けコーデに、しどろもどろの言い訳。
怪しく思わない人なんていないだろう。
婦人も当然気づいたらしく…
「…正直に話していただかないと、要さまから大切にお預かりしている響さんを行かせるわけには参りませんね」
ピシャリと言われてしまった…。
「うぅ…っ」
「響さん?」
「わ、分かりましたっ。じ、実はー…」
婦人の気迫に負けたわたしは観念して正直に自分のこっ恥ずかしい事情を話すことにした。