只今、愛の診察中につき。


……ずるい。

そんな表情されたらドキドキが止まらなくなる。

顔を赤らめながら上目遣いで要さんを睨んでいると、何故だか要さんの顔がどんどん近付いてきてーーっっ

「アンタ!公衆の面前でキスしようとするんじゃねぇ!!」

寸でのところでこちらも顔を赤くした叶が止めに入ってくれた。

「チッ」

チッて!チッて!

「かっ、要さん!今のウエイトレスさんはーー」

「あぁ。どうせ僕や橘みたいなイケメンを見ればすぐヤりたがるようなクソビッ○だろ。あんな女。あーやだやだ」

…うわぁ。

吐いて捨てるとはこの事か。と思えるほどの言葉の数々にドン引きのわたしと叶。

しかも自分のこと「イケメン」と言い切ったよこの人は。

……でも、確かに要さんも叶も文句なしのイケメン。だよね…。

なんかわたし、ふたりと一緒にいて凄く不釣り合いなんじゃないのかな…。

ひとりでしょぼくれていると、
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