只今、愛の診察中につき。
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アツアツのドリアって、なんでこんなに美味しいんだろうなぁ。
毎日ごはんなら断然和食がいいけれど
たまに食べる洋食もまた良い!
はふはふ夢中でドリアを頬張っていたら
「ーーおい。なに見てる」
要さんの地を這うような低い声にビクッてなってスプーンを持つ手が震える。
恐る恐る(おそるおそる)視線を上げれば要さんは、何故だか料理を運んできてくれたウエイトレスさんがまだわたし達のところに立っていて。
要さんはどうやらそのウエイトレスさんに向かってさっきの言葉を放ったようだった。
そして、要さんだけではなく叶も冷たい目でウエイトレスさんを睨んでいた。
「しっ、失礼しますっっ」
ふたりに睨まれた彼女は逃げるようにこの場を後にした。
わたしにはサッパリわけがわからない。
「ね、要さん」
クイクイと要さんのシャツを引っ張れば、
「ん?どうした?」
さっきとは売って変わって、とろけるような極上スマイルをわたしにくれた。