愛を知らない私を愛して
そして藤井サブと部屋に戻っていると部屋の前に渚くんがいた。
「え……渚くん!? 着くの夜って言ってたのに……」
「あ、依茉ちゃん。お風呂上がりだね」
渚くんはそう言って私に近付いた。
「窪田さん、合コンの時は改めてすいません……」
藤井サブは渚くんを見た瞬間、申し訳なさそうにそう言った。
「おお藤井さん! 久しぶりだね、大丈夫だよ」
「ありがとうございます……えっと……じゃ、また夕飯の時に! じゃああとでね、依茉!」
「えっ、あ、はい!」
藤井サブは私にパチっとウインクして部屋に戻ってしまった。