愛を知らない私を愛して






__……




「……ただいまー……」



「おかえり依茉」



家に帰ると兄の依智が当たり前のように玄関で待っていた。



「……依智兄……いつまで家にいるの?」



「いつまでって……明日帰っちゃうよ」



「……そう」



「そうって……依茉!! お兄ちゃん帰っちゃうんだよ!!」



「知らないよ」



依智兄は見ての通りシスコンだ。



私を昔から溺愛してる。







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