幼馴染は恋をする

…今夜こそ。

「朝…まだ寝ないのか?」

「はい、まだちょっと」

「なにしてるんだ?」

「ちょっと、持ち帰りの仕事です」

パラパラと閉じた紙を捲っていた。

「そうなのか…仕事、どうだ?もう慣れたか?」

「なんとかってくらいです。まだ聞きながらじゃないと不安なこともあって、半人前です」

「コーヒー飲むか?肩、揉んでやろうか?」

「大丈夫です。コーヒーは寝る前なので飲みません。肩も凝ってないです」

「…そうか、…そうなのか」

何もできることはないのか…。

「先に寝ててください。もう終わります」

「そうか、そうなのか?」

「はい、直ぐですから」

「…うん」

「大輔さん…」

「なんだ?」

何かできることがあるのか?

「……少し、温めてください」

「ん?温めるって…こうか?……どうだ?」

座っている後ろから抱きしめてくれた。途端にドキドキする。…嬉しい。このドキドキ感、…いつも感じたい。欲張りかな…。

「はい、温かくなりました。このまま…」

運んで欲しいな。お姫様抱っこ、されてみたい。
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