洗脳学級
「まさか。そんなことしないよ」


そう返事をしたとき、テレビ画面上の時計が視界に入った。


「やば! 遅刻する!」


ついニュース番組に釘付けになって登校時間を過ぎてしまった。


あたしは鞄を片手に持ち、慌てて玄関へと走った。


「怪我しないようにね!」


「はぁい! 行ってきます!」


あたしはお母さんへそう返事をして、家を出たのだった。
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