洗脳学級
満足して焼きそばパンを頬張っていると、佑里香のスマホにメッセージを知らせるバイブが鳴った。


「あ、忘れてた」


メッセージを確認してそう呟く佑里香。


「なにを?」


あたしはそう聞いた。


「今日の夜お母さんがいなくいから、あたしがご飯作らないといけないんだった。おかず用のお金を置いとくってメッセージだったよ」


「そうなんだ。佑里香は料理上手だからいいじゃん」


美世がそう言う。


佑里香は家庭科の授業などで率先して料理を作り、その手際もよかった。


「料理するのはいいんだけどさ、うちって弟がいるから何を作ればいいか悩むんだよね」


「そういえばそうだっけ。まだ小学生だっけ?」


あたしがそう質問すると、佑里香は頷いた。


年の離れた弟だから、食の好みもちょっと変わって来るのかもしれない。


「あ、それならアプリに聞いてみたら?」


あたしはパンを食べ終えてそう言った。


お腹が一杯になって、すぐに眠くなってくる。
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