ストーリー
「これ、本当なのかな」


読んでみてもなんだか胡散臭い。


本気で呪いを解きたいあたし達に必要なのかどうか、疑わしく感じられた。


「ようは、気の持ちようって感じなんだろうな。でも、やってみてもいいかもしれない」


「どうするの?」


「書いてある通りにするんだ。良い言霊を使って事態は好転していくなら、簡単だ」


「そうかもしれないけど……」


「それに、相手の事を褒めるように書いてあったな」


「咲紀を褒めるってことだよね? もう死んでるのに、どうやって?」


その言葉に和人はなにか閃いたように目を輝かせた。


「咲紀はまだ生きてる」


「なに、言ってるの?」


あたしは顔をしかめて和人を見る。
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