“自称”人並み会社員でしたが、転生したら侍女になりました
「アリアンヌお嬢様、肌がピリピリする感じはないですか?」

「ぜんぜんないわ。大丈夫」

「よかったです」

「エリー、これ、肌全体にいい石鹸なのよね?」

「はい」

「次は顔を、洗ってみたいわ」

その希望を聞いたメアリーさんが、すぐさま動く。カーテンを閉め、魔石灯を点けて部屋を明るくした。それから、アリアンヌお嬢様の黒いベールを外す。

ニキビがポツポツと散った肌は、痛々しい。その原因が、美容クリームの中に含まれていた防虫剤が原因なので、余計にそう思う。

けれど、このローレル石鹸を使ったら、きっと快方に向かうはず。
< 105 / 238 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop