“自称”人並み会社員でしたが、転生したら侍女になりました
「アリアンヌお嬢様、お待たせいたしました」

「今日一日、ドキドキしていたの」

「効果があるといいのですが」

「楽しみだわ」

アリアンヌお嬢様には首元から足先までを覆う布を巻いてヘアパックが付かないようにする。

「では、こちらの椅子におかけになってください」

「ええ」

肩にタオルを巻き、まずは手の甲にカスタード・パック付着させて肌との相性を見る。

「刺激とか、感じませんか?」

「平気よ」

問題ないようなので、ヘアパックを開始する。

「すみません、パックが冷たく感じるかもしれません」

「よろしくってよ」

「ありがとうございます。では、始めます」

まずは頭部の地肌に付け、毛先へと伸ばしていく。

「頭皮がピリピリしたり、痒くなったりしないですか?」

「大丈夫。それにしても、いい匂いがするわ」

「材料は卵と生クリームなのです」

「ふふ、お菓子になったみたい」
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