“自称”人並み会社員でしたが、転生したら侍女になりました
初めてのヘアパックだったが、案外楽しそうにしてくれているのでホッとした。

髪全体に塗ると、今度はホットタオルを髪の毛に巻いて、カスタード・パックの効果を髪と地肌に浸透させる。

「温かい……なんだか気持ちがいいわ」

「よかったです。五分経ったら、また新しいタオルに変えます。しばらくはこのままで」

「わかったわ」

ホットタオルでパックを塗った髪を蒸している間、メアリーさんとイリスとドリスがお風呂の準備をしてくれる。パックを洗い流すための、お湯も用意してくれていた。

五分後、ホットタオルを変える。アリアンヌお嬢様はホットタオルで髪を温めることが気に入ったようで、リラックスした表情を見せてくれる。

さらに五分と、十分、十五分と、ホットタオルの交換を三十分ほど繰り返した。

ここからは服を脱いでもらい、入浴の手伝いとなる。先にお風呂で体を温めてもらってから、カスタード・パックを洗い流す。

「では、お湯でカスタード・パックを流しますね」

「お願い」

熱いお湯だと、卵が固まってしまう。そのため、流す時はぬるま湯で。
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