“自称”人並み会社員でしたが、転生したら侍女になりました
メアリーさんと協力し、丁寧に流していく。その間、イリスとドリスは温かいお湯を浴槽に入れて、お風呂の温度調節をしてくれる。追い炊き機能がないお風呂は、いろいろ大変なのだ。

きれいにカスタード・パックを洗い流したアリアンヌお嬢様の髪は、キラキラと輝いているように見えた。

「エリー、あなたすごい! 髪が、以前の輝きを取り戻しているわ!」

銀色の髪にキューティクルが戻り、それはそれは美しく輝いている。カスタード・パックは大成功だ。

まだ完全にヘアパックを流せていないので、ローレル石鹸で髪を洗う。

「メアリーさん、お願いします」

「はい! アリアンヌお嬢様、きれいにして差し上げますからね」

「お願いね」

メアリーさんがアリアンヌお嬢様の髪の毛を洗っている間、私はリンスの原液を精製水で薄める。

「エリー、それがリンス?」

「はい。こちらも、髪に合えばいいのですが」

「それも、楽しみだわ」

「相性がよろしければ、次回より香り付きにできます」

「まあ、そうなのね」

「アリアンヌお嬢様は、どんな香りが好きですか?」

「薔薇かしら」

「いいですね」
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