“自称”人並み会社員でしたが、転生したら侍女になりました
一連の理不尽な流れに黒衣の騎士が気の毒に思ったが、三倍返しくらいの言葉で言い返していた。暴力を暴力で返さないだけ、いいのか、悪いのか……。

黒衣の騎士は成人男性だろうに、十四歳の少女と同じレベルで言い合いをしているなんて。

時間がもったいないので、本題へ移ってほしい。

「すまないが、そろそろいいだろうか?」

「ミシェル様、駄犬が申し訳ありません。拾ってきたばかりで、しつけがなっていなくて。ロラン、ここからでていきなさい。廊下で、待て、していますのよ」

「へいへい。わかりましたよ」

「返事は、はいだと教えましたでしょう」

「はいはい」

「返事は一回。あなた、本当に覚えが悪い駄犬ですわ」

「あーもう、うるせえなあ」

ロランと呼ばれた黒衣の騎士はつま先で扉を開き、バタンと大きな音が鳴るほど乱暴に閉めた。
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