“自称”人並み会社員でしたが、転生したら侍女になりました
レティーシア様にお茶会の招待状を送った翌日、返事が届いたようだ。

「エリー、レティーシアはお茶会に参加してくれるって」

「よかったですね」

「ふふ、楽しみだわ」

よほど嬉しかったのか、アリアンヌお嬢様はくるくると回り、踊るようなステップを踏んでいる。

「レティーシアは何色が好きなのかしら?」

「アリアンヌお嬢様は、薄紅色が好きなんですよね?」

「ええ、そうよ」

私が作った薄紅色の薔薇のプリザーブドフラワーは、私室のテーブルに置いてある。薔薇の花を見ながらお茶を飲む時間が、最近のお気に入りらしい。

「あ、そうだわ。わたくしも、このプリザーブドフラワーを作って、レティーシアにプレゼントしたいのだけれど、エリー、作り方を教えていただける?」

「もちろんです」

「だったら、今日は歴史とダンスの先生がいらっしゃるから、夕方くらいから薔薇を摘んで、夕食後に作りましょう」

「かしこまりました」

今日もアリアンヌお嬢様はご多忙のようだ。一方、私は掃除メイドの潜入調査をしなくてもよくなったので、そこまで忙しくない。

今日は、午前中は石鹸を作り、午後からは口紅作りを行う予定である。
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