“自称”人並み会社員でしたが、転生したら侍女になりました
「すごい……私達だけで石鹸が作れた!」

「奇跡だわ……私達だけで石鹸が作れるなんて!」

十個完成したので、そのうちのふたつはイリスとドリスの分となる。初めて作る石鹸なので、アリアンヌお嬢様が「成功したら、双子にひとつずつあげておいて」と言われていたのだ。

「これ、アリアンヌお嬢様なのに」

「もらっていいの?」

「はい。アリアンヌお嬢様が、許可してくださいました」

「嬉しい」

「大切に使うから」

「ええ、伝えておきます」

イリスとドリスの瞳はウルウルしていた。今まで魔法を禁じられ、苦労しながら働いてきたのだろう。彼女らの頑張りが、今、報われたのだ。感慨はひとしおだろう。

私まで、なんだかウルウルしてくる。

これからも、アリアンヌお嬢様のためにたくさん美容品を作ってほしい。
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