“自称”人並み会社員でしたが、転生したら侍女になりました
イリスがお茶を出し、ドリスがお菓子を置いているとレティーシア様がハッとなる。

「あら、あなた達は──」

イリスとドリスに、レティーシア様が気づいたようだ。

「アリアンヌお嬢様のところで、働いていましたのね」

「ええ。首になるって聞いて、可哀想になったから」

「そう……。悪いことをしたわね。ごめんなさい」

レティーシア様が、イリスとドリスに頭を下げる。ふたり共、びっくりして目を見開いていた。

「公爵家にやってきて、思うようにいかないことばかりで、イライラしていたの。本当に、ごめんなさい」

「こちらこそ、ごめんなさい」

「私達も、粗相をしたことには、間違いはないので」

イリスとドリス、レティーシア様の確執も気になっていたので、無事謝罪し合っているのを見ることができてホッとした。

双方、モヤモヤがなくなったようで、晴れやかな表情をしている。この件については私も気になっていたので、よかったよかったと安堵してしまった。
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