“自称”人並み会社員でしたが、転生したら侍女になりました
そして、レティーシア様は本題へと入るようだ。
「あの、アリアンヌお義姉様。わたくし、お話したいことがありまして」
「何かしら?」
「あの……その……」
「言いにくいことなの?」
「え、ええ」
「だったら、今日じゃなくてもいいのよ。レティーシアが言いたい時に、言いなさいな」
「ですが、今日、お伝えしたいなと」
「そう」
以降、レティーシア様は押し黙る。イマイチ、決心がついていないのだろう。アリアンヌお嬢様はたいして気にせず、チクチクと刺繍をしている。
「それにしても、お父様、大丈夫かしら。最近、お医者様が毎日やってきていると聞いたけれど」
つい先日、ラングロワ侯爵家の大奥様が医者と共に公爵家に押し入り、問答無用で診断を受けさせた。公爵は憔悴しきっていて、危ない状況だったらしい。
現在、まったく言葉を喋れない状態まで悪化しているようだ。
公爵家の奥様は、今までの診断書を提出し、きちんと医者の治療を受けていたことを主張していたのだとか。
自分が責められないよう、用意周到だったわけだ。
現在、公爵は治療中だ。毒が抜けきるまで、しばし時間がかかるだろうけれど。
レティーシア様が毒薬入りの薬を持ってきてくれたおかげで毒の種類がわかり、治療も手早く行えたようだ。
「あの、アリアンヌお義姉様。わたくし、お話したいことがありまして」
「何かしら?」
「あの……その……」
「言いにくいことなの?」
「え、ええ」
「だったら、今日じゃなくてもいいのよ。レティーシアが言いたい時に、言いなさいな」
「ですが、今日、お伝えしたいなと」
「そう」
以降、レティーシア様は押し黙る。イマイチ、決心がついていないのだろう。アリアンヌお嬢様はたいして気にせず、チクチクと刺繍をしている。
「それにしても、お父様、大丈夫かしら。最近、お医者様が毎日やってきていると聞いたけれど」
つい先日、ラングロワ侯爵家の大奥様が医者と共に公爵家に押し入り、問答無用で診断を受けさせた。公爵は憔悴しきっていて、危ない状況だったらしい。
現在、まったく言葉を喋れない状態まで悪化しているようだ。
公爵家の奥様は、今までの診断書を提出し、きちんと医者の治療を受けていたことを主張していたのだとか。
自分が責められないよう、用意周到だったわけだ。
現在、公爵は治療中だ。毒が抜けきるまで、しばし時間がかかるだろうけれど。
レティーシア様が毒薬入りの薬を持ってきてくれたおかげで毒の種類がわかり、治療も手早く行えたようだ。