“自称”人並み会社員でしたが、転生したら侍女になりました
イリスとドリスは左右対称で首を傾げ、頭をゴツンとぶつけていた。同時に、「痛い!」と悲鳴をあげている。さすが双子だ。鏡のように動くし、叫ぶタイミングも同じだった。

「イリスの石頭ー」

「ドリスも石頭ー」

不幸な事故はさておいて。幸い、ここは薬局だ。石鹸の材料がないか、店主に聞いてみる。

「あの、苛性ソーダと精製水はありますか?」

「あるよ」

「じゃあ、それをください」

この世界は、地球にあるものならばほとんど存在する。狙い通り、石鹸の材料が入手できた。

「ローレルオイルは置いてないですよね?」

「ここにはないね。食品店にならば、あるはずだ」

「ありがとうございます」

ローレルオイルは料理の香り付けに使われているようだ。なかったら作るしかないと思っていたが、あるようなのでホッとした。
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