“自称”人並み会社員でしたが、転生したら侍女になりました
イリスとドリスを呼んで、階下にある蒸留室(スティルルーム)で作ることにした。

蒸留室というのは菓子や瓶詰などを作る調理から、薬草を煎じたり保管したりする部屋でもある。現在、蒸留室を管理しているのはメアリーさんで、事情を話したら使ってもいいと許可してくれた。

「今から石鹸作りについて説明します」

「了解です!」

「かしこまりました!」

「まずは、注意事項から」

石鹸を作るのは、ちょっぴり危険だ。手順を間違うと火傷したり、ガラスが破裂したりして怪我を負ってしまう。

「特に、苛性ソーダは劇物に指定されています。皮膚に触れたら肌が溶けますし、眼に入ったら失明の可能性もあるので、注意してください」

そんな説明をすると、イリスとドリスは表情を青ざめさせる。

「でも、手順をきっちり守っていたら、危険なことは何ひとつないですよ。安心してください」
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