“自称”人並み会社員でしたが、転生したら侍女になりました
五年後──二十二歳となり、ラングロワ侯爵家の大奥様にお仕えする使用人の頂点に君臨していた私に転機が訪れる。

ミシェル様が私に、アリアンヌお嬢様の侍女になってくれないかと頼みにきたのだ。

詳しい話を聞いてみると、公爵の奥方が数年前に亡くなり、アリアンヌお嬢様はずっとふさぎこんでいたらしい。しかし、最近になって本来の明るさを取り戻したが、思いがけないことがおきる。なんと、父親が見ず知らずの女性と再婚してしまったと。

さらに再婚相手には連れ子がいて、その子も王太子妃候補となり、ふたりの中から相応しい者が王太子妃になるようだ。

再婚相手の連れ子はアリアンヌお嬢様と同じ十四歳。なぜ、義理の姉妹で争うようなことをさせるのか。
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