“自称”人並み会社員でしたが、転生したら侍女になりました
私とミシェル様は、言葉を失う。美容クリームは、有毒物質が入っていたのだ。

「こんなものを塗って、体調は悪くなっていないの?」

「悪くなっていました」

「やっぱり」

アリアンヌお嬢様は、頭痛や腹痛を訴えていたとメアリーさんが言っていた。この美容クリームが原因だったなんて。

レティーシア様は、わかっていてアリアンヌお嬢様に美容クリームを贈ったのか。それとも、知らずに贈ったのか。
どちらにせよ、アリアンヌお嬢様が危険な状態であることに変わりはない。

「お、お薬を、アリアンヌお嬢様に」

「ソール、薬は用意できるか?」

「もちろん。一時間くらい待って」

「頼む」

ソールさんはガチャガチャとテーブルの上を漁りながら、必要な道具を確保している。

「あの、何かお手伝いできることは?」

そう問いかけたら、ソールさんは私のほうを一瞥せずに言った。

「邪魔になるから、その場から動かないで。あと、集中力が切れるから、喋りかけてこないで。ミシェルも」

「……」

「……」

ミシェル様の言っていた通り、生意気盛りのようだ。言われた通り、喋らずに棒立ち待機していた。
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