ビター・シュガー
「淳史さーん?」

「んあ?」

「やっぱり、優しいねっ!」

「…っ、んなことねーっての」

パァッと光る眩しい笑顔に、柄にもなくどきんと胸が震えた。

だから。
恋する乙女かよ、俺は。

赤くなりそうな顔を隠すように、少しだけ下を向くのに彼女はそんな俺の顔を覗き込んでくる。


「淳史さん?なんか顔赤いよ?風邪引いたー?」

「…ん、でもねーよ」


本当に、今までの俺らしくない全ての出来事。
ジェットコースター並の感情は、まるでほろ苦いコーヒーみたいで。
甘い時間を求めれば、苦しくなるし…そうかと思えばまた甘くなる。

「はぁー…勘弁してくれ…」

「何がー?」

「煩ぇよ」

「ひどーい!」

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