ビター・シュガー
「あーつーしさんっ!おっはよー!」

「はいはい…おはよーさん……って、お前…」

彼女の乗り心地の良いように車の中を整理していたら、後ろからかなりはしゃいだデカい声が聞こえてくる。
それに対して、うるせーよと言ってやろうと振り向いてから、言葉を失った。

こりゃ参ったな。
お洒落しろとは言ったは言ったけど。
いやそう言ったのは確かに俺なんだけど…。

ラベンダー色のドレープスカートに、ホワイトリブ編みのトップス。
髪は何時もとは違い、自分で巻いたのかふわふわな巻き髪に仕上がっていた。

「んー…?淳史さん?」

「あ…?あぁ…それ…」

「あー…これ?私なりに頑張って見たんだけど……だめ?」


そんな格好で、上目遣いは反則だろーが。
だから、俺も負けじと周りから定評のある笑みをにっこりと浮かべて…こう言う。

「似合ってるよ。凄く」

「っ!も、もうっ!淳史さんキザ!」

ばし!

「ってぇな!連れてかねーぞ!」

「もー…ばか」

「へいへい…」

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