ビター・シュガー
「ねー?淳史さんっ!音楽掛けてもいいー?」

「んあー?…あー…いいぞー」

「ほんと、どーしたの?淳史さん!なんか……ヘン」


まさかこの年になって、女の子連れてのドライブに緊張してます、なんてことは言えず、俺は「なんでもねーよ」と笑ってみせる。
すると、少しだけむーっとした後「ならいーんだけど!」と返してきた。

そんな、口を尖らせてても可愛いとかなんなの?
なーんて言葉はどうも自分らしくないようで口に出来ない。
2年前の俺なら今より少しは気の利いたセリフでも出せたのに…。


「ねぇー?淳史さん、どこに行くのー?」

「ヒミツ」

「えぇー!」

「着いてからのお楽しみにしとけ」

「むぅ…はーい」



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