ビター・シュガー
これ以上聞いても無駄だと分かったのか、彼女はそれ以上深く突っ込んでは来ず、軽快に流れる今流行りの女子グループの音楽にノッている。


「なー、こいつら何人いんの?」

「えー?えっと、48人?あれ?46人だったかなぁ?」

「それ、ほんとの人数なん?」

「んんー???」

「なんだよ、知らんのかーい」

「ぷっ…なにその口調…でも良かったぁ。何時もの淳史さんだー」

気付けば、ガチガチだった緊張も解れて、彼女との会話を楽しんでいる自分。
マイペースにいきゃ、このまま…なんとか目的を達成することは出来るだろうか…?

「桃?」

「なに?」

「目的の場所着いたら言いたいこと、あんだけど」

「えー?なになにー?気になる!今言って!」

海沿いを走る車の中。
海に映った太陽の光が、キラキラと反射する彼女の瞳が視界の端に入る。

今、なんだろうか…。

だったら…吐き出してしまおうか。

この想いを全て。


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