愛のかたち
尾上というのはもちろん俊くんのこと。

わたしはただ会ったから。と言おうとしたとき

『何があったって咲貴が尾上と仲良さそうに手繋いで話してたんだよ。2人とも楽しそうにな。お前・・・笑いながら何かあったのー?って・・。何もなかったかのようにしてるし。まじ意味わかんねー。』

そう言って孝浩くんは歩き始めた。

わたしは追って手を掴みながら

『違うよ、偶然会っただけで・・。手も繋いでたんじゃなくて緊張したら”人”を書くとか言われて・・そんな話してただけなんだって!!待ってよ!!』


わたしは相当目立っていたけどそんなの気にする余裕はなかった。


『ちょっとは考えたら?あいつの気持ちも知ってるんでしょ?そういうのわからないわけ?てか、普通に俺の気持ちも考えろよ。咲貴、もうこれ以上付いてくんな。』


そう睨みながら言う孝浩くんはすごく恐かった。

わたしは立ち尽くしてして手を離したまま立ち尽くしてしまった。


どうしよう・・・怒らせちゃった・・・。


わたしは無意識に涙をポロポロと流していた。


たくさんの人に見られていたけど、動くことが出来なかった。
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