愛のかたち
2日目の文化祭。

わたしの表情はものすごく暗かった。


アリスの衣装もスカートを摺りかえたことがバレ、結局ミニスカートでのコスプレだった。

きっといつもなら”まじ最悪。”とか言っていただろう。

でも今はそんなのはどうでもよかった。

孝浩くんが電話しても出ない、メールも返ってこない。


バイト先に行けばいたかもしれない。

でも行こうと決意したときはもう10時を過ぎていてあがっていた頃だった。

原付で家に行ったけど、家は留守だった。


思い出し、ため息をついていると後ろからポンと肩を叩かれた。

『元気出して。きっと今日は連絡来るよ。』

笑顔で、でも心配そうにそう言うのはもちろん友美。

今日は幼稚園児の姿になっている。


『ありがとう。』


わたしはできるだけの笑顔で言うと

『さ、絶対売り上げ1位とるよー!!1位のクラスは1人食券1000円分らしいからね。』

学食の1000円分とは3日分ほどの金額がある。

全校生徒がそれを目指して燃えていた。


わたしは足を引っ張らないように頬を軽く叩き、気合いを入れた。


『うん、やろう!!』

さっきよりも笑顔がよかったのか、友美がホッとした顔をしたのがわかった。



文化祭。悩み忘れて楽しんでやろうじゃない。


強気な自分が戻ってきた気がした。
< 154 / 386 >

この作品をシェア

pagetop