愛のかたち
最後の1時間。

わたしはアリス姿でまたウエイトレスをしていた。


『本日お越しの皆様、全校生徒のみなさん、ミスコンの投票はお済みですか??あと1時間で締め切りです。お済みでない方はお早めに投票をお願いします。』

こんな放送が流れた。

3位以内が表彰・・だったよね??

入ってませんように、入ってませんように・・。

こんなことを考えていると

『俺、アリスちゃんに入れたよ。』

『俺もー。だって1番可愛いもん。』

『俺も。』

近くに座っていた男3人組が言った。

余計なことしやがって・・・。

そう思いながらもわたしはありがとう。とお礼を言った。

言わないと悪いような気もするし・・。


だんだん嫌な予感がしてきた・・・。


モヤモヤとしたものにわたしは襲われ始めた。


『いらっしゃいませー。』

柳原可奈子のカリスマ店員のマネかのように誰かが言う声が教室に響いた。

わたしも入り口を見るとそこには俊くんと恵介くんの姿。

今日は2人だった。

嫌な予感、その1・・・。

誰か俊くんの方に行ってほしいと思って周りを見ると、女の子たちは2人を見てコソコソと話していた。

内容はおおよそ予想がつく。

すぐにナースを着たクラスメイトが2人のところへ行こうとした。

でも、幼稚園児の衣装を身にまとった友美がナースを押しのけて我先にという感じで2人のもとへ行った。

『なにか??お2人に出す物はないんですけど。』

笑顔で言っているが、言葉はとても冷たかった。

俊くんはそんな友美を無視。

周りの視線も全く気にせずわたしの前に来た。
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