愛のかたち
早速佐々木は電話をしてくれたらしく、今日に面接をしてくれるということになった。

段取りがよすぎる。

佐々木と一緒に学校を出てカプリへ向かった。


途中に色々と佐々木と話した。

佐々木は顔はまぁ、普通クラスで頭も普通クラス。

すべてにおいて平均的といったらわかりやすいと思う。

でも初めて話したのにすごく話しやすい奴だなと思った。


『新垣さんが来てくれたらだいぶ助かるよ。1人入っただけでだいぶ違うし。実は女の人が次々に辞めちゃったんだ。色々あってね・・・。』


そのとき急に沢村さんを思い出した。

恐いときの沢村さんのような人でもいるのだろうか??


『色々って??』


『お局様。』


ビンゴ。

でもわたしはちょっとやそっとのお局様ではへこたれない自信があるもん。


『こわそうだね・・。頑張らなきゃ・・・。』

『特に美人に厳しいから気をつけてね。』


苦笑いで佐々木が言う。


美人て・・・わたしのことか??

そういうこと言われると気まずいな。



ただでさえ寒いのにお局様の話を聞いて更に寒くなった気がした。


マフラーを強めにまきつけた。
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