愛のかたち

『咲貴、感じやすいよね。』


ゴロンと力尽きて横になっているわたしに優しくキスをして髪を触りながら言った。


わたしは子どもみたいに頬を膨らませて


『うるさいよっ。そんなこと言ったらもうしないもん。』


『可愛いって意味だよ。』


そう言うとギュッと抱きしめてくれた。


『俊くん、わたしのこと好き？？』

不意に聞きたくなった。

答えはわかってるけどこういうとき聞きたくなっちゃう。


俊くんは驚いたようにわたしを見て

『なんだその質問。』


と笑いながら一蹴した。


そしてまた膨れた表情をわたしが見せると

『咲貴が俺、今までで生きてきた中で１番好きだよ。これから先だって咲貴が１番。ずっとそばにいるから。』

そう言って髪をなでてくれた。


わたしはニコッと笑う仕草を見せて


『わたしも俊くんが好き。』

そう言って二の腕を掴んだ。