愛のかたち
俊はすぐに迎えに来てくれたのでわたしはまた2日は俊の家に泊まった。


秘密を教えてくれたのがやっぱり嬉しくてもっと愛しくなっちゃった。

在日ってもし友達の彼氏とかだったらやっぱり偏見があったのかもしれない。

でも、俊が在日って聞いても別に気にならない。

それくらい好きなんだ。



『カプリにさ、バイトしたい人いるって話しといてよ。』


わたしを腕枕して抱いたまま俊が口に出した。

そういえばビデオ屋はもう12月いっぱいで辞めたんだったね。



『わかった。オーナーに言ってみる。まじ人手足りてないから喜ぶかもしれない。』


『でも男が多いってのが気に食わないなー・・。』


『どういう意味??』


わたしは膨れっ面で手をグーにして言った。


『いやいや、咲貴が狙われてないか心配なだけだって。早く俺が行かなきゃ。』

そういう意味か。

俊、ヤキモチやいてたのかな??


『大丈夫だよ。わたしの近くにはいつも肉付きのいい大塚さんがほとんどいるし。』


『つまみ食いとかできないかな??』


『出来ないけどたまに間違った料理食べたりできるよ。まじ美味しいの。』


そう言うと子犬のように目を輝かせていた。


飢えた犬と言ったほうが正しいかな?
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