愛のかたち
着替えるとわたしたちは男の子2人を待った。

告白の段取りも聞きながら。


『夜、散歩に誘い出して言うから!!!』


大丈夫か??あれだけボロクソ言ってたのに。

不安だったけど止めるわけにはいかないから頑張れと背中を押すことにした。


20分ほどしたら2人が帰ってきたのでわたしたちは鍵を任せて友美と別荘に置いてあった大きい浮き輪を持って海岸へ出かけた。


砂浜は太陽の光を浴びてすごく砂が暑くなっていた。

ビーチサンダルを脱ぎ捨て、わたしと友美は海の中へ走りこんで入った。

『冷たっ!!』

入ったときはすごく冷たかった。

そんなわたしに友美が海水をかけてきた。

わたしも負けじと友美に海水をかけた。

周りから見たらかなりはしゃいでる2人組みだったと思う。


そしてゆっくりと沖に進んだ。

足がつかなくなると浮き輪がぷかぷかと浮いてくれたのでかなり助かった。

わたしたちはもう冷たいという感覚はなくなって漂流していた。

日差しが強かったが顔から下は水の中だったので気持ちよかった。


やっぱ・・海いいなぁ。


そんなとき突然浮き輪が沈んだ。

わたしも海の中に沈んだので慌てて上へはいあがるとそこには浮き輪に捕まった恵介くんがいた。

笑いながら

『ビックリしたっしょ??』

と言うのでわたしは少し怒った感じで

『まじビビったし!!』

と言った。

ちょっと海岸のほうに俊くんがいて、こっちに向かって泳いできていた。

わたし的には


恵介くんは友美のほうに行ってほしいのに。


と思ったが俊くんが友美のほうの浮き輪に捕まった。
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