愛のかたち
そんなとき、わたしの後ろから誰かが抱きついた。

誰!?


わたしがビックリして振り向くとそこにはすごいタイプの顔があった。

それは俊くんだった。

『知り合いじゃないよね?』

すっごい顔と顔が近い距離で言われてわたしは心臓が張り裂けるくらいドキドキした。

息がかかる・・

そう思いながらもそれを悟られないように真顔で

『知らない人。』

と一言言い放った。


すると男ら3人は何も言わず気まずかったのかどこかへ消えた。

すると俊くんはわたしから離れた。

友美のそばにはいつの間にか恵介くんもいて

『友美も咲貴ちゃんもかわいいから2人でいたらすぐナンパあっちゃうよ?俊みたいないい男が行けば男らも”負けた”って退散するけどね。』

と優しく笑いながら友美に言っていた。

『えー、恵介くんもかっこいいじゃーん!!』

黄色い声で友美はボディタッチをしながら恵介くんに言った。


そんな2人を尻目にわたしは1人で海の方に行った。

顔が絶対赤かったから見られたくなかった。



まだ、誰にも気付かれてないはず!!


そう思って1人でスタスタと歩いた。

でも、後ろから手を引かれた。

振り向くと俊くんが言った。

『危ないって今言ったじゃん!!あれ??咲貴ちゃん日焼けしてるねー!!赤くなってるよ。』

そう言って顔を近づけ、わたしの顔を手で撫でた。

顔と顔がすごくまた近い。

キス、されるみたい。



こんな考えを一瞬してしまったためまた赤くなってきてしまった。

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