新妻ですが、離婚を所望いたします~御曹司との甘くて淫らな新婚生活~
皐月くんが滔々と語った内容を聞いて、男の顔色が変わった。
さらに彼は畳みかける。
「アルバイトを転々とする生活をしているようだが、親御さんの支援がなければ今の自由すぎる暮らしもできなくなるのでは? ……今ここで、何が最良の選択か考えろ」
一瞬の沈黙のあと、盛大な舌打ちがまた聞こえた。
忌々しげにこちらを睨みつけるも、男は踵を返す。
そのまま去っていくのかと思いきや、最後の最後にまた口汚い捨てゼリフを吐いた。
「必死になりやがって。そんなたいした価値のなさそうな女、こっちから願い下げだ!」
今度こそ背を向け、男は足音荒く行ってしまった。
その姿が角を曲がり見えなくなったところで、かくんと私は足の力が抜ける。
勢いのまま地面に膝がつくより早く皐月くんが身体を支えてくれ、ふたりでゆっくり腰を下ろした。
「礼! 大丈夫か?」
「あ、うん……はは、なんか、安心したら気が抜けて……」
情けない笑顔で答えるも、知らずうちに目からポロポロと涙がこぼれ落ちる。
そんな私の様子に、皐月くんが痛ましいものでも見るように顔をしかめた。
「……また、危ない目に遭わせた。そうやって礼を、泣かせたくないのに」
一緒に地面に膝をついた彼がつぶやく。
私は目じりを拭いながら、ふるふると首を横に動かした。
さらに彼は畳みかける。
「アルバイトを転々とする生活をしているようだが、親御さんの支援がなければ今の自由すぎる暮らしもできなくなるのでは? ……今ここで、何が最良の選択か考えろ」
一瞬の沈黙のあと、盛大な舌打ちがまた聞こえた。
忌々しげにこちらを睨みつけるも、男は踵を返す。
そのまま去っていくのかと思いきや、最後の最後にまた口汚い捨てゼリフを吐いた。
「必死になりやがって。そんなたいした価値のなさそうな女、こっちから願い下げだ!」
今度こそ背を向け、男は足音荒く行ってしまった。
その姿が角を曲がり見えなくなったところで、かくんと私は足の力が抜ける。
勢いのまま地面に膝がつくより早く皐月くんが身体を支えてくれ、ふたりでゆっくり腰を下ろした。
「礼! 大丈夫か?」
「あ、うん……はは、なんか、安心したら気が抜けて……」
情けない笑顔で答えるも、知らずうちに目からポロポロと涙がこぼれ落ちる。
そんな私の様子に、皐月くんが痛ましいものでも見るように顔をしかめた。
「……また、危ない目に遭わせた。そうやって礼を、泣かせたくないのに」
一緒に地面に膝をついた彼がつぶやく。
私は目じりを拭いながら、ふるふると首を横に動かした。