新妻ですが、離婚を所望いたします~御曹司との甘くて淫らな新婚生活~
皐月くん宛の手紙の他、洋書型のアンティークボックスから見つかった2冊のノートは、ここ数年私がつけていた日記帳だった。
記憶はすべて戻ったけれど、つけ始めた最初の頃の日記を改めて読み返し、追憶に浸る。
最初は……たしかに私は、菊池くんへ淡い恋心を抱いていた。
それが呆気なく砕け散ったのは、4年前。彼と自分の親友であるほのかが、付き合い始めたからだ。
あのとき、泣きじゃくる私を、皐月くんが根気よく慰めてくれた。
ああそうだ、こないだ菊池くんたちの家にお邪魔した帰りに、突然号泣し始めた私を皐月くんに宥めてもらったとき……既視感を覚えたのは、きっと、あの日と重なったからだ。
周りから私を隠すように抱きしめながら、優しく背中を撫でてくれた。その記憶が強く、私の中に残っていたのだ。
さらに日記帳のページをめくる。
読みながら、当時のことが鮮明に頭の中によみがえっていった。
記憶はすべて戻ったけれど、つけ始めた最初の頃の日記を改めて読み返し、追憶に浸る。
最初は……たしかに私は、菊池くんへ淡い恋心を抱いていた。
それが呆気なく砕け散ったのは、4年前。彼と自分の親友であるほのかが、付き合い始めたからだ。
あのとき、泣きじゃくる私を、皐月くんが根気よく慰めてくれた。
ああそうだ、こないだ菊池くんたちの家にお邪魔した帰りに、突然号泣し始めた私を皐月くんに宥めてもらったとき……既視感を覚えたのは、きっと、あの日と重なったからだ。
周りから私を隠すように抱きしめながら、優しく背中を撫でてくれた。その記憶が強く、私の中に残っていたのだ。
さらに日記帳のページをめくる。
読みながら、当時のことが鮮明に頭の中によみがえっていった。